イラストの模写をするなら、描き方と手順を意識すべし!

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たとえば、自分の理想に近い絵を描く人がいて
もし、その絵に近づきたいと思うなら良い方法がいくつかあります。

『メイキングを見て描き方を学ぶ』『絵柄を真似して描く』『模写をして描き方を研究する』などですね。

このうち一番とっつきやすいのは『模写』です。

なので、僕も行き詰まった時とかに、絵柄や描き方を学ぶ目的で『イラストの模写』をすることがありますが、実は『イラストの模写』って間違ったやり方をすると効果が薄かったりします。

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しの

というわけで、今回は『イラストの模写』について、効果的なやり方を話したいと思います!

ただ写すだけでは効果が薄い!

「上手くなるにはイラストの模写だ!」なんて言いながら、プロの絵をそっくりそのまま写そうとする人がいます。
そのやり方でやると完成した絵はプロの絵とほぼ同じ見栄えになるので、『やりきった感』はありますね。

でも実はそれ、練習としてはあまり効率が良くなかったりします…

どうしてかというと、出来上がった絵を写しても学べるのは『最終的な完成のイメージ』だけで、『構図の組み立て方』『色塗りの手順』などについては理解が浅いままになってしまいます。それでは意味がありません!

なぜ『完成のイメージ』を学んでも意味がないのかというと、『完成のイメージ』だけで描こうとしても、絶対に上手くいかないからです。

『完成のイメージ』だけを頼りにイラストを描くということは、頭の中にある完璧なイラストを紙の上に再現しようとするのと同じです。

模写の場合は、目の前に完璧なイラストがあるので簡単かもしれませんが、自分の頭の中のものを完璧に表現することがどれだけ難しいかは、ちょっと絵を描いてみればすぐにわかるはずです。

そうではなくて、絵描きというのは自分の知識や資料を頼りに、自分なりの手順や新しい技術を駆使して試行錯誤しながら一枚の絵を作り上げていきます。

もし、あなたが今後「オリジナルの絵を描きたい」と思うのであれば、『完成品を写す』だけの練習では足りないわけです!

イラスト模写のポイント

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しの

より効果的な模写をしたいのであれば、どんな技術が使われていて、どんな手順で作られたのかに意識を向けることが大切です!

というわけで、一つずつポイントを確認していきましょう。

まずはよく観察する!

完成したイラストを見ても、学び取れることはごくわずかですが、それでも注意深く観察すれば色んなことが見えてくるはずです。

構図はどうなっているか?
身体の比率は?
線画の太さはどうか?
塗り方の種類は?
レイヤー効果は使われてそうか?

模写をする際には、わかったことに注意して描いてみましょう!

普通に絵を描くのと同じ手順で描く

イラストの特徴がわかったら、実際に模写していきます。
ここで注意したいのは、『ラフ→線画→色塗り』のような、通常の絵と同じ手順で模写することです。

普段の描き方が自分に合っているなら、全く同じ描き方で描きます。
厚塗りに手を出してみたいなら、まずはスタンダードな厚塗りの手順を調べて、その上で同じやり方で模写します。

手順を意識せずにいきなり線画を描いて、完成絵と同じ色をペタペタと塗るのでは、ただそのまま写しているだけの人と同じです!

イラストの模写は「どんな手順なら上手い絵が描けるか?」を知るためにやるわけですね。

自分にできていないことを探る

イラストの模写で大切なのは『似ているかどうか』ではなく、『自分に足りないものを見つけられたかどうか』です。

自分なりの描き方で模写していると、「あれ?ここどうやって描いてるんだろう?」みたいなところが出てきます。

パースについての考えや、線の強弱、配色などなど、そういう今の自分の描き方では難しいところは『理想と現実の差』なわけです。

もし本気で上手くなりたいならその差を埋めることが必須です。
それがわかった時点で『イラストの模写』をした意味は十分にあると言えますね。

やり方の一例

何度も言ってる通り、イラストの模写をする際は手順が大切です。
とはいえ、そんなこと言われてもよくわからないですよね?
というわけで、一例として僕のやり方を載せておきます!

イラスト模写の手順

①パース、アタリを描く
②ラフを描く
③線画を描く
④配色(下塗り)する
⑤陰影や光などを塗って仕上げる

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しの

まぁ、普段絵を描く時の手順と全く同じですね。これは人によって手順が違うので、あくまで参考程度にしてください

ちなみに、僕はイラストを模写すると『配色→仕上げ』の部分で詰まることが多いです。これはつまり、描きたい絵に最適な配色ができていないということになります。

普段のやり方で模写をしてみれば、こうやって弱点が見えます。

弱点が見えれば「じゃあ色選びのコツや、陰影や光の色選択について調べてみよう」みたいに改善の方法がわかったりします。

ただ模写するよりも効果的である理由がわかってもらえたでしょうか?

注意点!

イラストの模写は色々便利なんですが、注意点があります。

まず第一に、ネットに公開しないほうが良いです!

著作権絡みの問題は基本的に親告罪なので、大きな問題にはなりませんが、やはり人によります。面倒事を回避したいなら、ネットへの公開は避けたほうが無難ですね。

ちなみに「模写する行為自体はどうなの?」って意見もあるかもしれませんが、練習のための模写は「私的利用」なので問題ないです。

というかそもそも公開しなきゃ、「誰の絵を模写しているのか?」が誰にもわからないので問題になりようがないです。

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しの

利用できるものは何でも利用するのが『絵師』なんじゃ…

そして第二の注意点。
僕の言ったような模写のやり方をすると、結構時間かかります!

自分のやり方で上手い人と同じイラストを描こうとすると、わからないところがたくさん出てきて、めちゃくちゃ悩むので辛いです。
ぶっちゃけあまり面白くないので、そんな頻繁にやるもんじゃないと思いますね。

オリジナルの絵を描いても、中々思うような絵にならない時にやってください。

ちなみに、メイキングが公開されていたり、見様見真似で絵柄を似せることができるならわざわざ模写をする必要性は薄いです。

というわけで、『イラスト模写の良いやり方』でした!

2 COMMENTS

つばき

自分もなかなか画力があがらず「あ、私模写全然やってないじゃん!?」ということに気づき、3日間模写と研究をしただけで一気に画力が上がって(手と顔だけ)ですが、イラストレーターと同じような画力でオリジナルのイラストを描けました。模写研究って強いですね!(私の成長が早いのか遅いのかはわかりませんが…)

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藤依しの

研究は大事ですよね…!
でもすぐにそれだけモノにできるのは、そこに至る努力とつばきさん自身のポテンシャルの賜物でもあると思います!

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