絵の練習方法をまとめて紹介!上達するために最も大切なのはこれ

絵の練習って何やればいいん

「これをやればプロレベルになれる!」って記事を鵜呑みにして、実際に上手くなる人は稀です…。別にその記事を書いた人が嘘をついてるわけじゃなくて、原因は他にあります。

たとえば、いくらその方法が良いからって、目的によっては大した効果を見込めません。また、自分のレベルに合ってない練習をやろうとしても、同じように上手くいきません。

練習は、自分のレベルと目的に合わせて選ばなきゃいけないのです!

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しの

というわけでですね、この記事では様々な練習を「難易度・目的」という観点から紹介していきたいと思います
あと、初心者向けだから役に立たなそうなのも一応載せてます

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ばってん子

やっぱ役に立たない練習もあるんすね…

練習方法一覧

今回ご紹介する練習方法は、僕自身が試したことのあるものに限ります。
記載されている『難易度・オススメ度』については僕の主観なので、人によっては当てはまらない場合もあります。

難易度オススメ度目的
模写★★☆★★★資料を正確に写す
トレース★☆☆★☆☆最低限の集中力を磨く
丸・棒を描く★☆☆★☆☆手の動かし方を学ぶ
人体構造の模写★★☆★★★身体の構造を覚える
ボールペン模写★★★★★☆集中力を磨くetc…
逆さ模写★★★★☆☆資料を正確に写す
ネガティブスペース★★☆★☆☆全体のバランスを捉える
30秒ドローイング★★☆★☆☆素早く全体像を捉える
クロッキー★★☆★★☆素早く全体像を捉える
デッサン★★★★★☆陰影を理解する etc…
色塗り模写★★★★★★色彩感覚を養う etc…

模写(写真・イラスト)

  • 難易度 : ★★☆
  • オススメ度 : ★★★
  • 目的 : 資料を正確に写す

言わずと知れたイラストや写真を写す練習。個人的に初心者には一番のオススメです!
模写をやったほうが良い、というよりはこれができないと困ったことになります。

たとえば、ウサギの写真を上手く模写できない人は、イラストを描く時にウサギが描けません。動物だけじゃなく、コップや植木に自動車まで、ありとあらゆる物に同じことが言えます。

当たり前ですが、資料を見ずになんでも描ける人は特殊な記憶能力を持っている人だけなので、ほとんどの人は模写なしに満足いく絵を描くことは難しいのです…
だから『資料を正確に写す』という目的で模写をしたほうが良いわけですね。

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ばってん子

ウサギは描けなくてもミッフィーなら描けるぞ!(・×・)

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しの

デフォルメだけ描ければ良いって人はそれでも良いかもしれんね

トレース

  • 難易度 : ★☆☆
  • オススメ度 : ★☆☆
  • 目的 : 最低限の集中力を磨く

初心者向けの練習、知名度No1がこちらのトレース練習。やり方はとても簡単です!

トレースのやり方
  1. トレースしたい絵を用意する
  2. 上に薄い紙を置く
  3. なぞる

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ばってん子

なるほど、資料を正確に写すための練習というわけですな

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しの

ちゃうで!なぞるだけで資料をイラストに活かせるなら苦労しないんだよなぁ…

トレースは、あくまでお手本通りになぞるだけの練習です。
逆にこれができないということは、焦って線がブレたり、めんどくさがってお手本を無視しているということです…

なので、トレースは「落ち着いてゆっくりなぞる」ため、つまり最低限の集中力を磨くための練習ということになります!

丸を描く・棒を描く

線を引く練習
  • 難易度 : ★☆☆
  • オススメ度 : ★☆☆
  • 目的 : 手の動かし方を学ぶ

ひたすら、ノート一面に丸や棒線を描き続けるだけの練習です。僕がこれを最初に知ったのは、2chの絵スレだったと思う。
意外にもこの練習を支持している人がいるのですが、この際はっきり言いたい。

この練習は役に立ちません。

まぁ、キレイな線が引けないレベルのド下手マンはやっても良いかもしれないけど…ひたすら丸描いてる暇があるなら、ドラえもんやピカチュウの練習でもしたほうが有意義ですよ?

ちなみに、この練習を支持する理由に「キレイな丸が描ければ絵のバランスが良くなる」ってのがありました。

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ばってん子

ほう、理屈としてはそれっぽい

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でも残念ながら、絵のバランスが良いのはキレイな丸が描けているからじゃないです…!

パーツの縦横比や構図が、見る側に心地よさを与えるバランスになっているから、バランスが良く見えるのです。丸は関係ないです!
これだけはわかってほしい…!

人体構造を考えながら模写

人体模写
  • 難易度 : ★★☆
  • オススメ度 : ★★★
  • 目的 : 身体の構造を覚える

写真やイラストを見てそのまま模写するのではなく、骨や筋肉の動きがどうなっているのか考えながら模写するやり方です。

基本的に模写は、『資料を正確に写すための練習』でしかないのですが
一度頭の中で構造を考えることで、見ているものを頭の中の知識と照らし合わせる、アウトプットの練習に発展させることができます。

もし人体の構造を覚えるために模写しようとしているなら、今すぐに『ただ写す』のをやめて、人体標本や筋肉の構造の資料を見ながら、内部の動きを模写するやり方に変えてください!

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ばってん子

よく「考えながら写せ」って言われてるよね

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しの

考えろっていうのは「見えてない部分を考えろ」ってことなわけです!

ボールペン模写

ボールペン模写
  • 難易度 : ★★★
  • オススメ度 : ★★☆
  • 目的 : 集中力を磨く・ 資料を正確に写す・全体のバランスを捉える

ボールペンを使って、イラストや写真を模写します。
ボールペンなので間違えたら消せません。うす〜くアタリを描くなんてこともできません。上手く描けてたと思っても、全体を見るとバランスが悪いなんてことがよくあります。

なので、間違えないために自然と集中力が付きます。
また、一部だけ見ていても上手く描けないので、自然と常に全体を気にする癖ができます。

ぶっちゃけ難易度が高く、模写とは言えないレベルのものが出来上がり自信がなくなることもあるのですが、模写に飽きてきたら挑戦してみても良いと思います。

逆さ模写

逆さ模写
  • 難易度 : ★★★
  • オススメ度 : ★☆☆
  • 目的 : 資料を正確に写す

写真を逆さまにした状態で、その逆さまの写真を模写する練習法です。『脳の右側で描け』って本に載っているらしいですね。
まぁその本は読んでないので、自分でやってみてわかったことだけ話します。

まず、人物写真を逆さまにすると脳の認識はバグります。笑っている顔を笑っていると判断できなくなったりします。その状態で模写しようとすると、絶対におかしな絵になります。

逆さまの状態で正確に模写しようとしたら、それこそ機械のようにパーツごとの比率や位置を正確に把握しないといけないわけです。

なので、それだけ高精度で模写をしたいのであれば、普通に模写をするより逆さ模写のほうが要求レベルが高いぶん良いのかもしれませんね。

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しの

ただ、それだけ高精度で模写できたところで模写は模写。『模写できる=良いオリジナル絵が描ける』ではないので注意ですよ!

ネガティブ・スペース・ドローイング

  • 難易度 : ★★☆
  • オススメ度 : ★☆☆
  • 目的 : 全体のバランスを捉える

人物のシルエットだけを捉えて、線で描く練習です。ポーズマニアックスってサイトで知りました。

シルエットって結構大切で、たとえば「筋肉や骨の形はちゃんとわかっているのに、どうもバランスが悪い…」なんて時は、シルエットがおかしいことが多いです。

逆にシルエットさえ正しければ、筋肉の位置が間違ってようが指の関節がおかしかろうが、それほど気にならなかったりします。
このシルエットへの意識は、構図とか考える時にも役に立ちます。バランスがおかしいなぁと思うなら、ネガティブ・スペース・ドローイングをやってみるのもありかもしれません。

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でも、絶対やらなきゃいけない練習というわけではないです。普通に模写してれば、自然と身につくので

30秒ドローイング

  • 難易度 : ★★☆
  • オススメ度 : ★☆☆
  • 目的 : 素早く全体像を捉える

たった30秒で模写するやつです。これもポーズマニアックスってサイトで知りましたね。

たった30秒しかないので、ちゃんとポーズを写すのはかなり難しいです。短い時間の中でたくさんポーズ練習したい人はやってみるといいかもしれませんね。

ちなみに僕は素早く描くことより、じっくり観察することのほうが大切だと思ってます。

クロッキー

  • 難易度 : ★★☆
  • オススメ度 : ★★☆
  • 目的 : 素早く全体像を捉える

速写とも言う、短時間で描く練習です。人によりますが『実際の人物や風景』を素早く描くことを『クロッキー』と呼ぶことが多く、僕もそういう意味で使ってます。

待ち時間中の暇つぶしや、外でしか描けないようなものを練習したい場合はクロッキーをしても良いんじゃないかと思います。街中でベンチに座ってクロッキーすると、ちょっとしたアーティスト気分が味わえるかも?

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ちなみに僕は外出るの嫌いなんで、普通に写真の模写でよくねぇ?とか思っちゃってます

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ばってん子

引きこもりの鑑

デッサン

デッサン
  • 難易度 : ★★★
  • オススメ度 : ★★☆
  • 目的 : 陰影を理解する・集中力を磨く・全体のバランスを捉える・資料を正確に写す

実際の人物や小物を対象として、鉛筆を使って濃淡で表現する練習です。さすが美術史においてずっと続いてる練習だけあって、学べるものは多いです。

実際の物を写し取るので、細かい凹凸や光と影、そして質感までじっくり観察することができます。
ただ、それだけ多くの情報を、鉛筆の濃淡のみで紙に再現するのはとても大変で時間もかかります。そのぶん観察力・集中力が鍛えられる利点はありますが、初心者にとってはめちゃくちゃキツイので僕はオススメしません。

初心者は模写のほうが簡単だし、模写さえできればそれなりの絵は描けますしね。

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しの

でもリアルな絵を描きたいなら、やったほうが良いかも

色塗り模写

  • 難易度 : ★★★
  • オススメ度 : ★★★
  • 目的 : 色彩感覚を養う・陰影を理解する

意外とやってない人が多いのがこの練習。写真やイラストを、色も含めて模写します。

イラストを描こうとして一番苦労するのが、実は色塗りだったりします。
色塗りに関しては、オリジナルのイラストを描きながら色々試すのもありですが、どうせなら写真やイラストを模写して、塗り方や配色のコツを学んだほうが楽じゃないですか。もし色塗りに苦労していて、イラスト描きまくっても全然上手くならない状況ならやるべきです。

ただ、自分の目指す絵柄に合っているメイキング動画があるなら、それを参考にしてオリジナルを描いたほうが効率が良いこともあります。

練習は目的に合わせるべし!

もう一度、練習一覧を確認してみます。
こうして見ると、練習によっても目的が違っていて、簡単だからダメとか、難しいから良いとは一概に言えないのがよくわかりますね!

難易度オススメ度目的
模写★★☆★★★資料を正確に写す
トレース★☆☆★☆☆最低限の集中力を磨く
丸・棒を描く★☆☆★☆☆手の動かし方を学ぶ
人体構造の模写★★☆★★★身体の構造を覚える
ボールペン模写★★★★★☆集中力を磨くetc…
逆さ模写★★★★☆☆資料を正確に写す
ネガティブスペース★★☆★☆☆全体のバランスを捉える
30秒ドローイング★★☆★☆☆素早く全体像を捉える
クロッキー★★☆★★☆素早く全体像を捉える
デッサン★★★★★☆陰影を理解する etc…
色塗り模写★★★★★★色彩感覚を養う etc…

これから絵の練習を始めるって人は、とりあえず難易度『★★☆』の練習をやってみてください。それができないなら『★☆☆』、物足りないなら『★★★』をやって見るのが良いと思いますね。

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ばってん子

ちなみにしのさんは、どの練習をよくやるんですか?

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しの

僕はほぼ『人体構造の模写』ばっかですね〜

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ばってん子

なるほど。やっぱり一番画力に繋がるからですかね

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しの

というより、短い時間でできるのが良いんですよね。僕は練習してるよりイラスト描いてるほうが楽しいので、練習は息抜き程度にしかやってません!

練習に関しては「とにかくこれをやれ!」っていう人が多いですし、ぶっちゃけ僕もウケ狙いで言うことがあります。

でも、本当は練習なんて自分の状況によって合う合わないがあるわけですよ。
だから、まずは自分がどのくらいのレベルにいて、どういうスキルが欲しいのかをちゃんと考えるのも大切だと思いますね。

というわけで以上、藤依しの(@fujii_shino)でした!

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