冷静に考えると「画力」って何?

画力って何?

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絵が下手な人はよく「画力を上げたい」って言うけど「そもそも画力って何?」って言われるとパッと答えられないですよね。

「リアルに近い」ほど画力が高いと言われやすい気もするけど、リアルじゃなくてもデザインとか配色とかでは画力高そうにも見えます。見る人によって「画力が高い」の定義も変わってきそうですし、画力の正体を突き止めるのは難しい…

ただ、「画力」というからにはそこには「なんらかの指標」があると思うんですよ。「学力」も「体力」も指標があります。画力をそれらの美術バージョンだと考えるなら、レベルを測るための何かがありそうです。

じゃあその指標は何か? 実はこれに関してはある程度答えが出てます。美大入試でしばしば要求されるのが「デッサン」というのがほとんど答えみたいなものです。

実はデッサンができること自体が、美術において一定の能力があるという証明になるのです。デッサンとは、目の前にあるものを紙の上に忠実に再現すること。これはそれだけ真剣に一つのものを観察する能力があるという証になります。

それだけの集中力があるから、現実のものから着想を得やすいし、人の絵を見て学ぶことができるわけです。これは美術において非常に重要な力になります。

もちろん、絵はデッサンの上手さだけでは評価されません。必ずしも学力の高い人がビジネスで成功するわけではないのと同じです。

でももし仮に、「全国学力調査テスト」のような、「全国画力調査テスト」があるなら「デッサン」ほど個々の力を評価しやすいものもありません。

だから現状画力に限りなく近い能力は「デッサン力」だと思うんですね。もっと正確に言うと、「観たものを絵として表現できる力」みたいな? というわけで画力上げたいならデッサン。デッサンが難しいなら模写など「観察する練習」をやるのが良さそうです。

ただ個人的には「画力上げたい」って思いながら絵の練習するのって効率悪い気もしますね。

たとえば「学力上げたい」って思いながら勉強する人あんまいないですよね。普通は「数学の成績が悪いから数学の勉強を」もっと賢い人なら「証明問題が苦手だから証明問題を解く」ってやり方すると思いますね。

自分の絵に足りてないものを「画力」と一括にせず、一つ一つ分析していきたいものです。

2 COMMENTS

匿名

美大生のデッサンとか惚れ惚れしますね・・・マジですごい!
よくこんなに目の前の対象が「見える」もんだと感心します。

一方、かなりデフォルメされてても基本的な画力が備わってるのがすぐ解るといか、
美しいな~と感じたりする絵もありますが、
そういう大きく崩して描いたとしても美しさの肝を押さえる力みたいなモノも画力ってことになるのかな
それともセンスっていうべきか(´・ω・`)?

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藤依しの

デフォルメされていても上手い絵って「どう描けば心地よさを感じるか?」ってのがちゃんと研究されているような気がします。
そういうのは自然の法則や先人の絵から学ぶような能力だと思うので、ある意味それも画力なのかもしれませんね…!

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