初心者が模写をやるべき本当の理由 正確に写せないと知識にならない!?

美大生やアーティストの多くが「とにかくデッサンしろ!」って言うのと同じくらい
独学で絵が上手くなった人は「とにかく模写をしろ!」と言います。

僕自身も一年以上独学で頑張っている一人ですが、初心者に「絵が上手くなりたいのですがどうすれば良い?」と聞かれたら、やはり「模写をしろ」と答えるでしょう。

でも、今まで全く絵を描いたことない人がそんなことを言われても「模写って何?」「なんで模写なの?」「写真?イラストでも良い?」「もっと簡単な練習ないの?」などなど、疑問が尽きないことでしょう。

そこでですね。この記事では『どうして初心者は模写すべきなのか』について、めちゃくちゃわかりやすく教えたいと思います。

ちなみに本記事のキーワードは『資料を正確に写す』です!

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ばってん子

サルでもわかる?

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しの

人語を理解できるのであれば

模写とは?

そもそも模写とは何なのか…?
「ただのパクリでしょ」「写真そっくりに描くやつちゃうん?」
この時点でもわからないこと盛りだくさんだと思うので、ちゃんと解説します。

模写は見たままに描き写す練習!

写真やイラストを見て、それを描き写すことを『模写』と言います。
リアルだろうと二次元キャラだろうと、色付きだろうと白黒だろうと、そっくりだろうと似てなかろうと、写真・イラストを描き写したのであれば『模写』です。

で、模写ってどういう練習なのかというと、写真・イラストを『見たままに描き写す練習』です。

たまに模写に『知識をつける練習』だとか『絵柄を真似る練習』だとか、色んな効果を求める欲張りさんがいますが、初心者はそんなこと忘れてください。
そういう効果が見込めるのは、初心者には難しい『ワンランク上の模写』をした時だけです!

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しの

初心者にとっての模写は、どこまでいっても『見たままに描き写す練習』です!これだけは忘れないでください!

トレースと模写の違い

似ている練習にトレースがあります。トレースとは、イラストや写真に薄紙をかぶせ(あるいは透過させ)、上からそっくりに描き写す練習です。
たとえばこんな感じですね。

模写が『見たままに描き写す練習』であれば、トレースは『なぞる練習』です。
見てません。

なので模写とは違います。

デッサンと模写の違い

同じく似ている練習にデッサンがあります。デッサンとは、実際の人物や小物を見て、紙に描く練習です。描き写すのではなく、見たままに描くのです。
たとえばこんな感じ。

模写が、写真やイラスト(2次元情報)を紙の上(2次元情報)に描き写すのに対して
デッサンは、目で見たもの(3次元情報)を紙の上(2次元情報)を描きます。

『2次元→2次元(模写)』『3次元→2次元(デッサン)』という違いがあります。

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しの

…めっちゃ上手く説明できた気がするからドヤっていい?

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ばってん子

自分で言っちゃった時点でもうドヤれないと思うんですよ

どうして模写をすべきなのか

さて、模写についてわかってもらったところで、なんで初心者にとって模写が大切なのか話したいと思います。
「知識をつけるため?」「絵柄を真似するため?」
残念ながら、それはさっきも話したとおり間違いです。

もっと単純に考えてみましょう!

模写は資料を正確に写すためにやる

何度も言っている通り、模写は『見たままに描き写す練習』です。ではなぜ、見たままに描き写すだけの練習を、ここまで推すのか?

それは見たままに描き写せるということが、『資料を正確に写せる』ことに繋がるからです。

今プロの人で、「絵を始めてから現在に至るまで、一度も資料を見ながら絵を描いたことがない」という人がいたら、ぜひ見てみたいです。
おそらく特殊な脳の構造をしているんだと思いますが、残念ながらほとんどの人間はアインシュタインみたく都合よくできていません。

絵というのは、基本的に資料を見ながら描くものなのです。初心者の方はこれから絵を描くにあたって、望まずとも膨大な量の資料を参考にすることになります。
そんな時、模写ができないと困った状況が多発します。

正確に写せないと、知識に繋がらない

『絵は資料を見ながら描くもの』と言っても、何も資料を丸写しするわけじゃありません。
骨の動き・筋肉の形・髪型の作り方・服の構造・小物の造形など色々なものを参考にして、オリジナルの絵を作り上げていきます。

その際に必要なのが、資料を知識として取り入れること。
知識として頭の中にしまうことで、体型が変わったり別なアングルになっても、ある程度の整合性を保ったまま絵として再現できるのです。

ところが、模写ができないと正確に知識に変換されない場合があります。

たとえば「腕の筋肉はこういう形をしている」という知識を覚えたとします。じゃあ、その知識を使って絵を描こうとした時、模写ができない人はこんな絵になります。

模写できない人

当たり前ですよね?

目の前にある腕の写真すらそっくりに写すことができないのに、どうして頭の中の曖昧なイメージを参照してまともな腕を描くことができるのでしょうか?

正確に描き写せない人は、正確に覚えることもできないというわけです。

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しの

多くの人ががしつこいくらい「初心者は模写しろ」と言う意味が、わかっていただけたでしょうか…?

模写が難しいと感じる時は?

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ばってん子

模写が大切なのはわかったけど、「正確に写せ」と言われて正確に写せるなら、絵に苦労はしませんよ!

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しの

そりゃそうじゃ。なので本題からはズレますが、ちょっとだけ模写のコツを教えたいと思います。

模写のコツ① 感覚で描かない

模写が下手な人って「何となくこんな感じ」で描いたりします。何となくで描くからこうなるのです。

模写できない人

もっと、緻密さを追求してください。たとえばこうです!

方眼紙で描く

これから家を建てようって人が、土地の大きさ・建物の高さ・部屋のレイアウトに関して「大体この辺」でやってたら、とんでもない欠陥住宅ができるのは何となく想像できると思います。
絵も同じですよ。

絵は『芸術』なので、芸術は爆発だ!みたいなイメージで感覚を大切にしている人も多いかもしれませんけど、最初から最後まで感覚だけで通用するのは一部の天才だけです。

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しの

あのピカソでさえ、感覚ではなくちゃんと計算して絵を描いていたらしいですからね。

模写のコツ② シルエットを大切にする

何から何まで正確に描こうとすると、細部を見すぎてパーツごとの比率や重心がおかしくなったりします。もしそうなってしまったら、シルエットをよく見る癖をつけると良いでしょう。

たとえば、全身のポーズを描く時なんかは、シルエットが合っているとそっくりに描けたりします。
なぜなら、シルエットが正しければ、自然とパーツごとの配置・比率・重心も正しい状態になるからです。

細部に注意しすぎて上手く描けない時は、シルエットに気を配れば上手くいくかもしれません。

写真とイラストどっちが良いか?

僕は写真の模写とイラストの模写を区別してません。どっちも『見たままに描き写す』ことには変わりないからです。

ただ、初心者にとって簡単なのは『イラストの模写』ですね!
輪郭線がはっきりと描かれていることが多いので、模写しやすいと思います。

なので初心者のうちは『イラストの模写』
ある程度そっくりに描けるようになったら、知識に繋げる意味で『写真の模写』をやるのが良いと思います。

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しの

ちなみに、イラストの模写をネット上に晒すのはオススメできません!『盗作と認識される可能性』が高いからです!

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ばってん子

Twitterとかだと普通にやってる人もいるけど、『有名なキャラで明らかに模写だとわかる場合』以外はやめたほうが無難やね

資料を覚えるために模写するのは間違い

ここ、気をつけてほしいんですけど
模写の目的は、あくまで『資料を正確に写す』ことであって、『資料を覚える』ことではありません。

なので、「資料を覚えるために、ひたすら模写をする」みたいな練習している人は、何か勘違いしてます!

そもそも、ひたすら筋肉を模写して筋肉の形を覚えるとか普通の人は無理なんですよ。
いやもしかしたら、「学生時代に英単語3800覚えました!」とかいう人はそれができてしまうのかもしれません。でもそうやって必死に覚えたところで、使わない単語はどんどん忘れていきます。

同じ理屈で、筋肉を覚えても、それをイラストに活かさない限りはすぐ忘れます。

『模写ができる→資料を正確に理解できる→理解したことを覚える→覚えたことをイラストに活かす→知識として頭に入る』というステップを経て、やっと知識が定着するのです。

だから模写するのも大切なんですけど、定期的に模写で培った画力を活かしてイラストを描いてください!
模写しかやらないと、模写しかできない人になります!

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しの

まぁ、模写しかやらないならそれでも良いんだけどね。「写真みたいに描ける」「そっくりに模写できる」みたいなのを売りにしてる人もいるし

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ばってん子

SNSとかYoutubeにもそういう人いるよね。人それぞれってことですか

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しの

僕はオリジナルの可愛い絵描きたい人なので、模写は人並みにしかやってません。
というわけで、藤依しの(@fujii_shino)でした!

2 COMMENTS

ひど作

いい記事ですね!
先月、ちょうどこの記事に出てるような目測の練習をひたすらやっていたのですが、模写がマシになった気がします!

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藤依しの

一概に下手って言っても、最初からそれなりに模写ができる人と全くできない人に分かれるんですよね。
模写ができなくても、「才能がない…」なんて諦めずに正しいやり方をしていけば上手くなれるはずです!

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