基礎を学びたい人にオススメ! 初心者向け、『やさしい人物画』の使い方

やさしい人物画の使い方
藤依しの

イラスト初心者の方々こんにちは。
藤依しのです。

初心者のうちって、「イラスト 描き方」みたいなの調べても、
本当数え切れないくらいのテクニックが出てきて、
何から手を付けて良いかわからなくなること、あるじゃないですか。

ななしちゃん
ななしちゃん

顔とか髪の毛とか、絵柄によっても全然違って、
何がなんだかわからなくなりますね。

藤依しの

そこでオススメしたいのが、「むずかしい」と評判の『やさしい人物画』です。

絵における最も基本的なことが詰まった一冊です。

今回は初心者でも扱えるように、
『やさしい人物画は何の役に立つのか』『どう使うのが良いのか』について、わかりやすく話します。

ちなみに、僕はリアルな絵は描きません。
方向性としてはこっちです。

かわいい系の絵
藤依しの

こういう記事は、圧倒的な画力の方が紹介していることも多いですが、僕は庶民派です。
そのへんも合わせて参考にしてください。

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人物を描く手順をおさえるための本

藤依しの

上手い絵を見ると、「なんでこんな絵が描けるんだろう」って思うこと、ありますよね?

ななしちゃん
ななしちゃん

ありますねー。
上手いと思える部分が多すぎて、もう何がなんだかわからなくなっちゃいます。

藤依しの

『やさしい人物画』はそういう人にオススメできます。
この本では、人物を描くために必要なステップを段階的に紹介しています。

まずは『身体の比率』『簡単なアタリの組み立て方』
そして『骨の仕組み』から『筋肉の形』
最後に『立体と陰影』…

絵が上手い人は才能があるから上手いんじゃないんです。
この辺の基礎知識を頭で、あるいは手で理解できているから上手いんです。

今でこそ、とくに何も見なくてもシャッシャと上手い絵を描く人も、
昔は『アタリを組み立て、骨の動きを考え、線と陰影で筋肉の凹凸を表現していく』ということを、意識的にせよ無意識的にせよ、一歩一歩地道にやっていたはずです。

藤依しの

その手順を、体系化してまとめたのが『やさしい人物画』になります。
だから、小手先のテクニックについては一切触れられていません。

本の中でも度々述べられていますが、マジで『基本的なこと』しか描いてないです。

『やさしい人物画』はこう使う

藤依しの

とはいえ、むずかしいものはむずかしい。

なんでそう感じるのかというと、理由はこんなところです。

①リアルな絵ばかり
②全ページ白黒で学術書っぽい
③文字と絵が合わさり情報量が多い
④細かすぎて逆に難解な説明

とりわけ①は深刻です。
かわいい二次キャラ描きたい人にとって、ひたすらリアルな顔ばかり見せつけられるのは苦痛ですから!

なので、必要な部分だけ見ていきましょう。

比率を覚える

藤依しの

18~25ページ(日本語訳版)は、人体の比率のページになります。
こんな感じのプロポーション対応表が、並んでいます。

身体の比率
ななしちゃん
ななしちゃん

デフォルメキャラを描く場合は、リアルな頭身は役に立たないんじゃないんですか?

藤依しの

そう思いがちですが、『比率で見る』ことに慣れるのが大切です。

この視点がないと、『このくらいの顔の大きさだと大人びて見える』とか
『目の位置が顔の半分より下だと、可愛く見える』とか、
そういう自分なりの発見が遅れます。

定規を使っても良いので、まずは比率のページを模写できるようにすべきです。

骨の動きを覚える

藤依しの

30~33ページ(日本語訳版)には、こんな感じの骨を模した人形があります。

骨の動き

ただの棒人間と違うのは『関節』が再現されているところです。

当たり前ですが、どれだけ柔軟な身体をしていても、グニャリと骨を曲げて動く人はいません。
筋肉は非常に複雑な動きをしますが、その下には『形の変わらない硬い骨』があります。

『曲がらない部分と曲がる部分』を知っているだけで、多少複雑なポーズでもそれっぽく表現できるようになります。

骨と筋肉の形を覚える

藤依しの

51~59ページ(日本語訳版)にかけては、骨や筋肉の詳細な形が載っています。

筋肉の形

全て覚えるのは難しくても、正面からみた腕の形を知っていれば身体を描くのがかなり楽になります。
大体で良いので、模写して覚えましょう。

比率・骨・筋肉の知識を駆使して模写する

藤依しの

やさしい人物画のほとんどのページは、動きのあるポーズの人物画が描かれています。

身体の動き

これらはある程度、そっくりに描けるようになったほうが良いです。

比率・骨の動き・筋肉の形の知識を駆使すれば、模写はそこまで難しくないです。
30分・1時間かけても良いので「まぁまぁ似てる」と思えるレベルまで模写してください。

ちなみに自分の模写はこんな感じでした。

ななしちゃん
ななしちゃん

最終的には二次キャラ描くんだから、別にリアルなの描けなくても良くないですか?

藤依しの

違うんです。『模写できる』のが大切なんです。

模写できるということは『絵を細部までちゃんと見れている』ってことです。
「どうして良い絵がよく見えるのか?」
それを分析するためには、ちゃんと細部まで見れなきゃ何も始まりません。
だから模写することに慣れたほうが良いわけです。

比率・骨・筋肉の知識を駆使してオリジナルを描く

藤依しの

一番大切なのがここです!

学んだことは活かすのです!

オリジナルの絵を描く時に、ちゃんと骨を模したアタリを描き、顔と身体の比率を確認し、筋肉について調べたり、自分の身体を見ながら描いてください。

多くの人はこれを
「描いたけどなんか違うな…こうか?いやこれも違う…よし完成した!けどやっぱ違うなぁ。描き直そう」
を何十回と繰り返し、感覚で覚えていきます。

絵を感覚で描ける人っていうのは、こういう人たちです。

もちろん、それでも上手くなるのが絵の良いところですが、
せっかく『やさしい人物画』で基本的なことを学んだのに、同じことやってたら遠回りです!

そうじゃなくて、学んだ知識を使い、時には新しい知識を吸収しながら描かなくちゃいけません。

『やさしい人物画』だけでは学びづらいもの

藤依しの

一方、これだけやれば絵を描くのに苦労しないかというと、そんなことありません。

やさしい人物画だけではカバーしきれない部分もあります。

それが次のようなもの

  • パース
  • 陰影、ハイライト
  • 色彩
  • 構図
  • 背景
  • エフェクト
  • 表情
  • 服装
  • 無機物
  • 動植物
ななしちゃん
ななしちゃん

めっちゃ多いな!

藤依しの

思いつく限り上げてみました。

いくつかは、『やさしい人物画』の中でも触れられていますが、
この本だけで、色付きのイラストに応用できるレベルまで理解するのは難しいと感じました。

『上手いイラスト』というのは上記のテクニックが複数組み合わさってできています。
だからこの本だけで、すぐに良いイラストは描けるようにはならないのです。

ただ、それでも僕は「やさしい人物画は読んだほうが良い」と思います。

『やさしい人物画』を読むべき理由

藤依しの

やさしい人物画の特徴は、「そこまでやる?」ってほど、
徹底的に『基本的な法則』を重視している点です。

「身体は、こういう形をしている!覚えろ!」ではなく、

「比率はこう」「関節はこう」「骨はこう」「筋肉はこう」「陰影はこう」…
「だからこういう風に描けば、それらしく見える」

って段階的に教えてくれるんですね。

教えてくれるというより、「読んでいるうちに自然と気付く」と言ったほうが正しいかもしれません。

表面的にはやさしい人物画は、あくまで人物の描き方を記したものに過ぎませんが、
内容を見ていくと、この「だからこうなる」っていう思考法が身につくわけです。

この思考法が身につくと何が良いのかというと、先程言った「パース」とか「背景」とかも、同じような思考で理解できるんです。
わからないものを見ても、冷静に分析できるようになるわけです。

今まで才能に見えていたものが、知識によって成り立っていることが理解できるようになります。
こうなると、明らかに上達速度に差が出ます。

まとめ

藤依しの

『やさしい人物画』は、単なる基礎知識集ではなく、
わからないことを理解するための思考法が学べる本だと言えます。

一見すると、僕のようにかわいい系ばっか描いている人にとっては、縁のない内容に思えますが…

これを読む前と読んだ後では、絵に対する姿勢が変わるのは間違いないです。

行き詰まったら、買ってみるのをオススメします。
難しくて理解できなければ、ひたすら模写してください。
そのうち何となくわかってきますよ!

藤依しの

ちなみに『アンドリュー・ルーミス』氏によるこの『やさしい人物画』

実は原書はすでに著作権が切れているらしい。

ななしちゃん
ななしちゃん

なんと。

藤依しの

そのため無料でpdfを入手できます

https://www.alexhays.com/loomis/

英語なので読みづらいですが、図だけであれば、pdf版でも十分理解できると思います。

とはいえ、実は本の中ですごく良いこと言っているので、
余裕があれば翻訳版を買って欲しいですけどね!

藤依しの

それでは。