- 筋肉は覚えようとしない
- わからなかったら資料を参考にする
- 上手い人の筋肉描写を真似する
筋肉、難しいよね…僕は未だにちゃんと描けません。
もちろん描こうと努力はしているし、最近は真面目に本読んだり調べたりして筋肉の知識を増やそうとしているものの、飽きちゃうんですよね。
そもそも、絵柄によっては筋肉ってそこまで重要じゃないわけですよ。役に立つかもわからないことを覚えようとするのって辛くないですか…?
というわけで、初心者がなるべくつらみを排除しつつ効率よく筋肉を学ぶにはどうしたら良いか考えるのがこの記事になります。
ちなみにこう描けば簡単!みたいな話は一切しないので、そういうの期待している人はごめん。
目次
そもそも筋肉の知識って必要?
ぶっちゃけ絵柄によります。ただ2.5頭身くらいのデフォルメキャラでも、絵柄によっては足の肉付きや腕の筋肉がわずかに表現されていることがありますね。
特に色が付くと、理解している人と、していない人の差はわりとはっきり出始めます。上手くなりたいなら少しくらい知っといたほうが良いかもしれません。
しかし筋肉、複雑すぎる
まず、筋肉の構造の一部がこれ。
こんなん覚えられるかよ…
困ったことにこれでも一部に過ぎません。人間には360度から見える様々な筋肉が存在する上に、伸び縮みするので正面から見た形だけ覚えて「はいOK!」とはなりません。
こういうのって「専門知識」なんですよね。意識高い人はこういう専門知識の習得にも意欲的に頑張れるのかもしれないけど、「ただ楽しんで絵を描きたい人」には難しいと思う。
特に独学でやろうとしている人はかなりハードルが高いです。みんながみんなプロになろうとしているわけじゃないし、働きながら絵を描いている人もいるでしょう。そういう人にとってはこれを覚えるだけのモチベはないと思われる…
というわけで、これは覚えません!
怠け者のエンジョイ勢にはそれなりのやり方があるということを見せつけていきたいなと思います…!
楽して筋肉を描きたい
「筋肉構造も知らずに筋肉が描けるかよwww」なんて思われそうですが、そもそも筋肉を描こうとするからいけない。
僕らが描きたいのは筋肉ではなく「魅力的なキャラクター」です…!
それを描く際に筋肉に説得力があると魅力が増すというだけの話で、何も筋肉が描きたいわけじゃないのです!
そういう魅力的なキャラを描きたいという心に反して、面白くもない筋肉の資料を眺めながら模写なんてしてるから「モチベーション」が持たないわけです。つまり逆に考えれば、そういう心に正直に描こうとすれば、案外筋肉もすんなり描けるのではないかと思うわけですよ。
というわけで、僕らがやるべきはこっちなんじゃないかと。
イラスト描きながらわからんところは資料をパクる
まず描いてみる。で、ここ変だなって思ったら同じポーズの写真を検索して真似する。
これですね。
ただ「的確な資料を探すのに時間がかかる」という欠点があります。
腕を上げているポーズを斜め上の角度から見たポーズ。みたいな複雑なもの描こうとすると、中々最適な資料が見つかりません… そもそも、大抵の場合ネットで出てくる写真は服を着ているので、それを丸写ししただけでは上手くいかないことも多いでしょう。
自分で写真取るという方法もあるけどこれもポーズによっては難しいので、色んなポーズの筋肉構造がわかりやすく載っている本を買うのが良いかもしれません。
ちなみに僕は最近これ買いました。まだ届いてませんけど、役に立ってくれるはずです…!
上手い人の筋肉描写を真似する
あまりムキムキやエロティックな絵は描かないけど、適度に筋肉にリアリティを持たせたいという人。そういう人はたぶんこれが良いと思います。
実は色んな絵を観察していると、絵柄によって腕の描き方や浮き出た骨の表現、胸の膨らみや肌の立体感の表現にかなり差があることがわかります。
あ!この絵の身体の立体感すごい!とか思ったら、筋肉の練習するのではなく、その絵の筋肉の描き方を真似しましょう。僕はこのやり方がメインですね。
ただ、ポーズによっては参考資料が見つからない場合もあるので、そういう時は後述する方法で補うのが良さそうです。
フィギュアとか観察する
写真やイラストみたいな二次元情報だと、どうしてもわからない部分は出てきます… そんな時はもう諦めて3次元に頼ろうぜ作戦です。
デッサン人形とか使えば、色んな角度から観察できるので幅が広がるはずです。
ただ木彫りのデッサン人形みたいな、棒人間に毛が生えた程度のやつだと役に立たないと思います。筋肉が再現されてないので。
可動式フィギュアか、筋肉が再現されているデッサンドールを使うのが良さそうですね。
あるいはたくさんフィギュアを持っているなら、色んなポーズを三次元的に見ることができるので、それだけでもかなり参考になりそうです。
ちなみに僕もデッサンドールを一体買うことにしました。そのうちレビューします。
3DCGを利用する
クリスタにも付いてますが、3DCGのデッサンドールとかありますよね。
僕は使ったことないんですけど、おそらくこれも役に立つと思います。ただ、使うなら筋肉がそれなりに再現されているものにしたほうが良さそうですね。
ちなみに僕が使わない理由はポーズ取らせるのにめっちゃ時間かかりそうだからです。でもそのうち使ってみたい。
意外と同じやり方をしている人が多い気もする
ここまでの話をまとめるとこういうことです。
- 筋肉は覚えようとしない
- わからなかったら資料を参考にする
- 上手い人の筋肉描写を真似する
ちなみにこのやり方だと、筋肉を真面目に覚えた人より描ける絵の幅は狭くなります。基礎から応用へいくアカデミックな美術的アプローチとは逆に、先に上手い人の真似や外部ツール利用して応用っぽいことを学ぶやり方ですからね。
でも現代だとこっちのほうが主流な気もします。
意外とプロでもデッサンドールにポーズ取らせたらそれをトレースしてラフ画終了!みたいな人いますしね。
ただ本気で画力を高めたい場合はやっぱそれだけじゃ不足する部分もあるかも… これから色々な方法を試して、正解を見つけていければ良いですね。ではまた。
結構デフォルメされた絵柄だと筋肉を覚えるより他の方のイラストを真似したほうが良かったりしますよね…
私は参考にさせて頂いてる絵師さんの筋肉の付け方が結構個性的なのですが私の絵柄に合っている描き方なので、リアルでは無いですが個人的には気に入ってたりします
絵柄にあった描き方ってありますよね〜
目指す方向がはっきりしているなら真似が一番効率良さそうです。
男性キャラを描く為に筋肉の練習をしていたのですが、しのさんの仰る複雑過ぎて通り全く楽しくないんですよね..
絵が上手い人は皆が皆「筋肉は自由自在に描けて当然!」と思い込んでいましたが、しのさん程の人でも逐一資料を探す手間をかけていたのですね。
好きな絵師さんの絵を模写するのには何の抵抗もないので、整合性などは一先ず置いておいて、如何に魅力的に見せるかを学んでみようと思います。
参考になる記事をありがとうございました!応援しています|ω`)
筋肉難しいですからね…
そのわりに「リアルな筋肉が描ける=魅力的なイラストが描ける」とは必ずしも言えないので、後回しにしてしまうのもアリだと思います…!
がんばってください!