- 基本は「25分遊んで、5分絵を描く」を繰り返す
- 5分で足りなければ、絵を描く時間を延長する
- 娯楽に飽きてきたら、遊ぶ時間を減らす
時間はたくさんあるはずなのに、なかなか絵に集中できないこと、あるよね…
とくに初心者ならなおさら。
今まで生活の一部に「絵を描く時間」がなかったわけですから、無理やり詰め込もうとしても上手くいきません。
そうじゃなくても、人間「楽な方」に流れがち。
楽しいゲームや動画があればそれにばかり時間を使ってしまうのが人の性です…
「やる気が足りない」「環境を変えろ」「目標を設定しろ」など、色々集中力を高める方法について語る人はいるけど、どれも解決策としては曖昧ですよね。
というわけで今回は、久々にダンジョンメーカーやったら楽しすぎて絵を描く時間が劇的に減ってしまった僕が、なんとか一枚の絵を描きあげるためにやった具体的な解決策を説明します。
ちなみに数ある方法の中でもかなり「怠け者向け」です。効率は良くないので、志高い人には向いてないかも…
目次
まずタイマーを用意する
とりあえず用意してほしいのは「タイマー」です。
少し大きめの音が鳴るものが望ましいですね。
スマホやPCのアプリが手軽で良いと思います。
ちなみに僕は『AS Timer』なるものを使いました。
時間が来ると教会チックな鐘の音がなります。
修道生活じみてきたな。
しかし、これからやる方法はそんな辛いものではないので安心してほしい。
神は怠惰を許しませんが、僕は怠け者を歓迎します…!
25分遊んで、5分だけ絵を描く
おそらく、意識の高い人はピンと来ているかと思いますが、ご想像のとおりこれからやるのは『ポモドーロ・テクニック』と言われる方法です。
知らない人は調べてください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ポモドーロ・テクニック
ただし、今回はこの内容を逆転させます。
通常「25分集中して、5分休憩する」のがこのポモドーロ・テクニックです。
が、ここでは「25分遊んで、5分絵を描く」を繰り返します。
なぜか?
だって今まで遊んでいた時間をいきなり「5分」にするとストレスが大きいじゃん…
そもそも、なぜ僕らが娯楽に熱中してしまうかというと、面白いからです。
つまり、僕らは何も怠けているわけじゃなく、ただ目の前の面白いことに集中するという「生物として当然の行動」に従っているわけですよ。
それをいきなり禁止にして、精神を害さないわけがない…!
娯楽の休憩時間で絵を描くという発想
とはいえ何事もやりすぎは毒です。
何時間もゲームをやり続けたりアニメや漫画を見続けて「疲れた」という経験、あると思います。
あまり意識したことないかもしれませんが、実は娯楽にも休憩が必要なのです。
というわけで休憩しましょう。
「25分遊んだら必ず5分休憩する」まずはこれだけ、絶対に守りましょう。
怠け者ができる人にレベルアップするための第一歩がこれです。
ただ、休憩と言いましたが、実際にはここが「何かに集中する唯一のチャンス」です。
25分好きなことして、精神的には完全にリフレッシュされているはずですからね。
なので、ここで絵を描きましょう。
どれだけやる気がなくても、散々好きなことやった後の5分間くらいだったら、描けるはずです。
つまりこの「逆ポモドーロ・テクニック(今名付けた)」は「娯楽に意識的な休憩時間を作り、その時間で絵を描く」という、ある意味「さぁ集中しよう!」みたいな意識高い系とは真逆の着眼点で絵を描く方法です。
できそうな気がしてきたな…!
効率はめっちゃ悪い
しかし、「30分のうちたった5分しか絵を描かないと、全然進まないんじゃないか?」と思うかもしれない。
そうですね。
だからこの方法は「超怠け者向け」なんですね。
ただ一日何もやらずに終わらすよりは、「30分で5分」でも進めたほうが良いのはバカでもわかります。
これならなんと、6時間もあれば1時間絵が描けます。
くっそ非効率。
ただ、実はこの方法の効果はこれだけじゃありません。
続けていると「絵を描く時間が5分しかないこと」「娯楽の時間が25分もあること」が、プラスに働いてきます。
5分じゃ足りないと思ったら時間を増やす
やってみればわかりますが、絵で5分ってあっという間です。
雑な顔を描いただけですぐにタイマーが鳴り、描いて消してを繰り返してれば白紙のまま終わるなんてざらです。
だからもし、「もう少しくらい時間をくれよ」と思ったら、どうぞ延長してください。
タイマーかけなおしとかしなくて良いので、納得いくまで好きなだけ絵を描いてください。ただし嫌になったらいつでも投げて大丈夫です。
その場合は、また25分の娯楽タイムを存分に享受しましょう。
そしてそのうち、たった5分でタイマーが鳴るのが鬱陶しくなってきます。
そうなったらタイマーを10分、15分と伸ばしていきましょう。
娯楽の時間には25分という上限がありますが、絵を描く時間に上限はありません。こうやってストレスなく段階的に絵を描く時間を増やせるのがこの方法の利点の一つです。
娯楽に飽きたら時間を減らす
いくら楽しくても、生まれてから死ぬまで一生楽しめる娯楽なんてないですよ。どれだけ面白いゲームだって一ヶ月あれば飽きます。
それに似たようなコンテンツばかり消費してれば、そのうちコンテンツ自体にも飽きが来ます。ソシャゲや動画だってそうじゃないですか。
惰性で続けているものなんていくらでもあると思います。
実は、25分という制限をかけることで「熱中している娯楽」と「惰性でやっている娯楽」に差がでてきます。
楽しいものは25分あっという間ですが、25分が長く感じる娯楽は惰性で続けている可能性があります。
もし、「あれこれそんな楽しくないな…」と思ったら、さっさと娯楽を切り上げて5分間の「お絵かきタイム」に移りましょう。
あるいは、どうしても25分はゆっくりしたいということであれば
・過去の絵を見返して反省点を挙げる ・好きな絵や参考になりそうな絵をまとめる ・資料を集める ・メイキングや解説を見る
などなど、「絵は描かないけど成長には繋がりそうなこと」に時間を使うのもいいかもしれません
時間はお好みで調整可能
というわけで、「集中できないなら無理に集中せず、まずは娯楽に制限をつける」という怠け者向きの方法でした。
- 基本は「25分遊んで、5分絵を描く」を繰り返す
- 5分で足りなければ、絵を描く時間を延長する
- 娯楽に飽きてきたら、遊ぶ時間を減らす
効率は悪いですが、あらゆる集中法の中でも僕のような「ダメ人間」に寄り添ったやり方です…
そういう自覚があるならオススメですね。
ちなみにお絵かきタイム・娯楽タイムは延長・短縮が可能ですが、別に合計30分にする必要はないです。
ポモドーロ・テクニックが『25 : 5』という比率なのでそれに合わせましたが、お絵かきが10分で休憩15分みたいな感じでも大丈夫です。
とにかくこの方法だと「集中したい時に集中できる」のが大きなメリットになります。
ラフや色塗りのような悩みがちなポイントでしっかり集中し、逆に線画みたいな退屈な作業は、休憩をはさみつつ地道に進めるみたいなことができるので、ストレスはなくなりましたね。
マジで全然集中できない人は試してみてください。それでは。