FANBOXに上げている解説をこちらにも転載することにしました。
今回はオリキャラです。キャラデザ端折ったせいで、若干失敗した部分もあるけど、順番に解説していきます!
目次
ラフ
まずはラフです。大ラフを作成したあとの工程からスタートとなります。(大ラフは左上に表示されてるやつ)
![ラフ](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/1-1024x768.png)
ここでは細かいポーズの正しさは置いといて、構図的にいい感じになるかを大事にします。
構図、難しいですよね。正直言うと、これ描いてる時点でそこまで構図に関する知識とか意識してなくてですね。「がおーポーズ描きたい」から始まって回転させたり下半身のポーズ色々買えたりしてたらいつの間にかこうなってました。
なので特に解説できないんですけど、やっぱ単純化すると構図って考えやすいらしいので、後付で単純化してみました。こうすると別案とか考えやすくていいかもしれません。
![単純化すると別案が浮かぶかも](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/イラスト306-1024x538.png)
※逆算角→逆三角です。
カラーラフ
続いてカラーラフ。これ描かないと先が見えないので、大体いつも描きます。僕のカラーラフは配色だけでなく「全体の色使い」を決めるところまで描くので、まず下塗りを、そのあと上から乗算で影をつけます。
![カラーラフ](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/2-1024x768.png)
![カラーラフ](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/3-1024x768.png)
影の色はできるだけ色相を大きくずらすことを意識してます。配色にもよりますが、その方が色が単調になりづらい気がしてます。というか参考にしているイラストがそうしているので真似てます。
動画に撮るの忘れたのですが、このあと背景を描いてカラーラフは完成としました。
![カラーラフ](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/IMG_1859-811x1024.png)
下書き
次に下書きです。ここでポーズのおかしさを少しずつ修正します。今回は腰あたりの骨格や手の位置がよくわからなかったので、赤や青で補助線を引いてます。
![下書き](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/4-1024x768.png)
![下書き](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/5-1024x768.png)
ちょっとポーズが難しすぎたので、足とか腕は妥協してます。今の自分にはこれで十分なように見えました。違和感あったらごめんなさい。
清書(シルエットを整える)
清書に入ります。今回は線画は描かず、このまま下描きにそってカラーラフを整えるやり方でやってみました。
まずはカラーラフの一部を範囲選択でコピー。貼り付けて透明度を戻したら、下描きを見ながら変形や厚塗りで同じ形に整えていきます。
![シルエットを整える](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/6-1024x768.png)
![シルエットを整える](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/7-1024x768.png)
細かいところは一度無視して、シルエットだけでも同じ形になるまでこれを繰り返します。
![シルエットを整える](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/8-1024x768.png)
清書(細部を整える)
シルエットを整え終わったら、続いて細かい部分を整えます。
![細部を整える](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/9-1024x768.png)
形の修正・影・ハイライト・線画はこの工程で全部同時にやります。これのメリットは、描きながら微妙なところを修正できることです。例えば手のデザインなんかは、この工程でがっつり変えました。
![手のデザイン](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/イラスト306のコピー2-1024x538.png)
こんな感じで全体を整え、イメージに近くなってきたらキャラクターはひとまず完成です。
![細部を整える](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/10-1024x768.png)
※解説飛ばしたけど実はお供の犬も上手く描けなくて苦労した…
背景
苦手なところです。カラーラフで軽いデザインは決めておいたので、とりあえずそれと同じ感じにしてみます。
![カラーラフ](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/11-1024x768.png)
が、大抵なんか違う気がしてくるので、余裕があれば色を変えたり形を追加したり色々試します。何となく良さそうな感じになったら、完成…!とはいきません…!!!
![背景](https://dot-launcher.com/wp-content/uploads/2020/12/12-1024x768.png)
このあと最後の仕上げをします…!
微調整
ここで完成にしてすぐSNSとかにアップすると、後悔することが多いです。あれほど完成度が高いと思ってたのに、翌朝見たらめっちゃ下手に感じた、なんてのはよくある話です。
これは自分のイラストを客観視できてないことが原因である可能性が高いので、僕はよく以下のことを試します。
・PCに書き出してプロの絵と並べる
・鍵垢にアップして見栄えを確認する
・アイコンやヘッダーに設定してみる
・とりあえず寝る
上記のことを試して微妙に見えた場合、まだどこか改善出来る可能性があります。今回の場合だと
- 目指す絵に比べて色使いにメリハリがない気がする
- 遠目に見ると背景に「流れ」や「まとまり感」がない
と感じたので、色を調整し背景を変えてみました。
![](https://downloads.fanbox.cc/images/post/1730264/w/1200/ofwEhkebwZ888AlMouIcdarv.jpeg)
これで完成となります!
反省会
いつものです。ちゃんと反省して改善する、そのために描くのだ。
最近、参考にするイラストレーターを一人に絞りました。(今までは他の絵師さんを真似してる部分もあった) 反省は「その方のイラストと比べてどこが見劣りするか?」を基準にやっていきます。
自分が感じたのはこれ。
・目の透明感が足りない
・肌のやわらかさが足りない
・髪のツヤツヤ感が足りない
・服、特にフリルのふんわり感が足りない
・背景デザインがキャラと噛み合ってる感じがしない
・キャラクターデザインのコンセプトが弱い
・犬のマスコット感が足りない
ざっくりしていて上手く言語化できてないですね。ただ、何かが劣っていることは確実。特にこの中で今一番足りないのは、背景とキャラデザだと思ってます。
僕が今目指しているイラストレーターさん、そんな有名ではないですが一応ソシャゲの絵も描いてたりします。で、その絵を比べるとやっぱり「背景を含めたイラストの構図」「コンセプトが伝わりやすいキャラデザ」「画面内にモチーフを上手く収めるセンス」とかがもう全然違うんですよね…
特に構図はパッと見の印象を決める大事な要素です。これがダメだと、イラストの魅力・メッセージがバチッと伝わらず、途端に魅力がなくなります。アイキャッチとか作ってるとそれを凄く感じる。
なのでここで一回、好きなイラストにどういう構図や背景デザインが使われているのか、きちんと学びたいと思います。ついでにキャラデザ、特に配色についてももう少しシンプルに捉えて組み立てるべきかもしれません。
というわけで、しばらく色も含めて本気で模写してみることにしました。ただ完成イラストを写すんじゃなくて、ラフやキャラデザから真似していくやり方で。
次のイラストはもしかしたら来年とかになっちゃうかもですけど、しのさんは水面下で頑張っています。憧れた絵に近づけることを目標に、今年もあとわずか、お互いがんばりましょう٩( •̀ω•́ )ﻭ
ではでは。
塗りってブラシ設定で変わってくると思ってましたがほぼデフォのまま使ってるしのさんを見るとあんまり関係ないですかね?
描きやすい描きづらいはあるかもしれません。
僕は基本デフォのやつと、あとダウンロードした「主線と塗りをまとめてやるブラシ」だけで描けてるのでそんなにいじってないです。
ちなみに参考にしているイラストレーターは秘密ですか?
秘密というわけじゃありませんが、何となく言うの恥ずかしいです(汗
アズレンのイラストレーターの誰かです…!