こんにちは。しのです。っぽい絵シリーズはじめました。
今回は「ほのぼのっぽい絵」の解説します。
試作みたいなものだからまずは簡単なものからです。
こちら「どうやって描いたか」以外に、「何を参考にしたか」「どういう知識が必要か」などなどメイキングに現れない部分も詳しく解説します。こんな感じの絵描きたいって人は参考にしてくれると嬉しい。
ちなみにこの「っぽい絵シリーズ」は僕自身が色んな絵の描き方を研究する目的もあるので、「こういう絵教えて」みたいなリクエストあれば言ってください。
それでは解説はじめます。
鉛筆は持ったか?ペンタブは?
ついてこれる奴だけついてこい…!
目次
1.何用のイラストかを決める
下手な人は「いきなり下書き!」じゃあかんのです。まずは「その絵何に使うの?」ってとこから決めましょう。
ちなみに、今回は描きますのは「ブログのアイコン用イラスト」です。アイコンなので次のことに注意。
- 解像度が低くても描かれているものがわかること
- 丸く切り取っても違和感がないこと
- ブログのデザインに合っていること
以上3つを踏まえて、絵を描いていきます。
2.デザインを決める
今回はオリジナルキャラクターだからデザインを決めます。
まぁすでにほぼ決まってたんですが。前からこのブログで使用していたこいつです。
というわけでこれを元にデザイン。
本来ならここで、デザインのためのラフを描くべきだけど、今回は割愛。どうせこのあとちゃんとラフを描くし、今回のようにシンプルな絵の場合はデザインに盛り込みたい要素だけ書き出していきます。
- アナログ感が欲しい
- 悪魔っぽくしたい
- 先生っぽくしたい
- 白衣
以上!あとは次の工程に丸投げする!
えっ
3.ラフを描く
続いてラフを描きます。
ところでみなさんラフと下書きの違いはわかりますか?
下書きのさらに汚いやつがラフ。
ざっくりしてんな。全然違うぞ。
この2つは描く目的が違います。ラフは「全体イメージを決めるため」に描くもので下書きは「細かい部分を決めるため」に描くものです。
どこまで描けば全体イメージが見えてくるかは人によって違うので、ただ棒線を引いて「ラフ」と呼ぶ人もいれば、ちゃんと配色までして「ラフ」と呼ぶ人もいます。
下手な人がいきなり下書きから描いても上手くいかないのは、「全体のイメージ」が見えてないからです。下手な人はちゃんと「全体のイメージが見えるまで」ラフを描きましょう。
「そうは言ってもラフって何描けばええん…?」
って思った人、安心してほしい。ちゃんと解説します。
構図を描く
ラフで重要なのが構図。
構図とは言い換えればパーツごとの位置関係ですね。顔をどこに置くか、身体の角度、腕と足の動きをどうするか…などなど。構図で絵の出来の30%くらいが決まります。
今回はブログで使うアイコンだから、「丸く切り取っても違和感がないこと」を中心に構図を考えます。
まずは顔の配置を中心に。考えたデザインを取り入れ、トリミングしてもキャラの特徴がわかるよう角を入れます。
描画ツールは何でも良いですが、僕は「鉛筆ツール」みたいな筆圧で濃さや太さを調整しやすいものを良く使いますね。
ちなみにサイズは300×300です。どうせアイコンなので、最初から小さく作成しています。
配色をする
もし色塗りに慣れていないのなら、この時点で配色もしましょう。
特にあらかじめ髪の色や目の色・髪型やアクセサリーが決まっているキャラを描くなら、ラフの時点で色を塗ったほうが良いです。意外と構図によっては上手くいかない配色もあるので。
色を塗っても微妙に見える時はポーズを変えたり、小物を足したり引いたりすると見栄えが良くなることもあります。でも線画まで終えて下塗りもした後にそれやるの大変じゃないですか…?
だから、線画に入る前に簡単に確認したほうが良いわけですね。
今回はシンプルな絵なので、ペンツールなどでベタ塗りして確認。
まぁ良いんじゃないですかね…?
どの程度のラフなら上手く仕上げられるかはその人のスキルによって違うので、経験を積んで自分なりのラフの妥協点を探りましょう。
実際に使って違和感がないか確認する
「配色しても、それが良いか悪いかわからない…」って時は、実際に使ってみるのが良いです。
試しにさっき描いた雑なラフを一度JPEGに変換し、ブログで使ってみます。
これで「悪くないんじゃない…?」と思うなら、そんな酷い出来にはならないはず。まぁ自分の目が腐ってる可能性もあるので、30%くらいの確率で失敗するけど…その辺はやっぱ経験積むしかないですね。
これはtwitterやyoutubeのアイコン・ヘッダーイラストなどでも手軽にできるテクニックなので覚えときましょう。
4.清書する
続いてラフができたので清書をしたいのですが…
これもう完成で良くない…?
元々アナログ感あるイラストを描こうとしてたし、この時点で十分満たされているような気がします。
こんな感じで、簡単なイラストだとラフの時点でほぼ完成みたいなことが稀にあります。そういう時は、ちょっと線画を整えて完成なので楽ですね。
ただラフを仕上げる際に一つ注意点が。綺麗に描きすぎるとラフのイメージと違う感じになっちゃうことがあります。
もうちょい大きなイラストだと小物やエフェクトで見栄えを調整できますが、こういうシンプルな絵だと誤魔化せません。なるべくラフのイメージから離さないよう、慎重に清書しましょう。
今回は「どうせ小さいアイコンだしいいや」と線画も色塗りも雑なままで完成とします。ほとんど変わらないように見えるのは、ほとんど変えてないからです。決して手抜きではない…!
5.実際に設定して確認する
最後に、完成したものをブログに貼り付けて確認。
正直絵柄は気に入ってないけど、雰囲気は出てるので良しとします。
案の定そのあとアイコン作り直してて笑う。
とにかく、一番最初に何に使うかを決めることで、その後の工程をある程度スムーズに進めることができますね。また、ラフの段階で実際に使ってみるのも大切です。アイコンとかヘッダーとか作る時は注意してみましょう。
というわけで以上、何とも言いがたい「ほのぼのっぽい」変な絵のメイキングでした。
メイキングというほど技術的なことには触れてないですが、「何を考えて描いているのか?」が伝われば良いなと思います。
読んでいただきありがとうございました…!
輪郭線の力の入り抜きの場所をどうやって考えているか、髪の毛の流れの線をどういう基準で描いているかが気になります
なるほど、その辺はそれぞれ一つの記事にしたほうが良さそうですね。
・ラフは「全体イメージを決めるため」に描くもの
・下書きは「細かい部分を決めるため」に描くもの
こういう風に言葉の定義を教えて頂けると、いざオリジナルを描こうと思った時の
工程がハッキリしてきて初心者にはとても有難いです。
熟練するほどに簡素なラフで色々イメージが湧いてくるのかな。そういうのって楽しそうですね!
「っぽい絵シリーズ」これから楽しみにしてます。
嬉しいです!
僕もずっと「ラフと下書きの違いってなんなのか?」よくわからない状態で描いたましたが、最近やっとわかったので…!
近いうちに次のイラストのメイキング記事も作りたいと思います(*´∀`*)
しのさんの絵ってとても私の好きな絵柄です!!
私もしのさんみたいなイラスト絵を描けるようになりたいです‼
ありがとうございます…!
ほのぼのしている絵も上手い人は下書きしてたんですね…(^_^;)
私はそのままババーーーッ!って描いちゃってグッチャグチャになりがちだったので…
将来はイラストの仕事に就きたいと思っていたのでしのさんの解説にいつも助けられてます…!これからもしのさんのを参考にして絵を描きまくろうと思います!
分かりやすくて間に会話が入っていて面白い説明をありがとう御座いました!!
参考にしていただきありがとうございます!
最近更新できてませんが、そのぶんもっと上を目指していつかさらにわかりやすい解説ができるようがんばります…!