しのです。絵はただ続ければ良いというわけではないものの、やはり継続することは大切です。思えば僕も、会社員として仕事を続けながら、毎日欠かさずやっていたことがあります。
ボールペン模写です。
目次
練習が大切なのはわかるけど、時間がない…
絵を上達させるには、とにかく描くしかない!
とはいえ、イラストは完成に時間がかかって、だんだん継続力が落ちてくるし
基礎練習ばっかでも面白くないですよね? それに、仕事や勉強をしながら絵も続けるのってかなり大変です。
そこで僕がたどり着いた答えが『模写』でした。
模写であれば、一応絵のような完成品にはなりますし、
色んなものが描けて楽しいと思ったわけです。
ちなみに僕のツイッターには当時の記録が残っています。
速く描くためのボールペン模写練習 pic.twitter.com/YGNbx73J5X
— 藤依しの@お絵描きニート (@fujii_shino) 2018年8月26日
なぜボールペンなのかというと、時間がない中でやる練習としては一番良いと思ったからです。
ボールペンで描くメリット
ボールペン模写に目をつけた理由は、『描き直せない』という制約があるからです。これが矯正ギブスのような役割を果たします。
描き直す癖が減る
描くのが遅い人は、ちょっとでも気に入らないとすぐに描き直します。
この癖自体は、むしろ本気で上手くなるには悪いことではないのですが、時間がない中で絵の練習を続けるとなると別です。
何度も描き直していたのでは、一枚も絵が完成しないまま一週間が終わってしまいます。そんな状態で『絵のモチベーション』を維持するのは困難です…
描き直す癖を減らすことで、『絵を完成させる頻度』を上げることができます。
確実に成果を残すことで、モチベーションを保つのです。
集中力が上がる
描き直せないので、一つの模写に対して真剣になります。
気を抜くと適当な絵が完成するので、
髪型はどうなのか、服はどうなっているのか…普段気にしないようなところまで見れるようになります。
時間がない中では、とにかく数十分の間だけでも、全力で絵を描くことが大切。
ボールペンで描くことで、嫌でも全力になるわけです。
バランスを見る癖がつく
集中力と同じくらい大切なのが、バランスを見る力です。
ボールペン模写では集中すればするほど、その部分はうまく描けるのですが、
いざ描けた絵を見てみると「一部分だけやたら大きい」とか、「ポーズが重力を無視していて辛そう」とか…。そういうのがよくあります。
これが鉛筆であれば、後から消しゴムで消して再調整…ということになるのですが、ボールペンではそんなことできませんし、描き直す時間もありません。
描きながらバランスを見ないと、まともな絵が描けないので、必然的にバランスを見る癖がつくわけです。
やり方
模写対象を決める
まずは、模写対象を決めます。
イラストでも写真でもなんでも良いです。
今回はこの写真を模写してみたいと思います。
好きな場所からボールペンで描く
描きやすい場所から、模写してみましょう。
線を引くのに慣れていないなら、ゆっくり落ち着いて、
少しづつ線を足すようにすると描きやすいです。
ときどき全体を見渡すようにして、バランスを見ながら、完成に近づけていきましょう。
完成!
できました! 大体10分~15分くらいで、一つ模写するのが良いと思います。
僕はこんな感じで、会社に行く前の朝や、帰ってきてからの30分を使って、ボールペン模写を続けていました。
この練習の良いところは、短い時間の中で「ああすれば良かった、こうすべきだった」ってたくさん反省点が出てくるところです。
一回の模写で出てきた反省点は、二回目に気をつけて、また新しい反省点が出てきたら、さらに次の模写に活かす…
上手くなれそうな気がしてきたな…!
全然描けなくても、ちゃんと描けるようになる
当たり前ですが、最初は上手く描けません。
どれくらい描けないかと言うと、これくらいです。
それでも数ヶ月続ければ多少はマシになってきます。
大事なのは一日30分でも続けていく中で、こうやって「少しでも上達している」という実感が持てることです。これは30秒ドローイングなどにはない達成感だと思います。
これがあると、絵は続きやすいです。というか、何をやるにしても三日坊主で終わる人とそうじゃない人の差は、こうした小さな達成感を味わえるかどうかが大きいです。
まとめ
仕事しながら、勉強しながらでは、絵を続けるのは大変です。忙しい人には、時間に余裕がない中でも、『成果に繋がりやすい練習』が必要なのです。
ボールペン模写であれば『集中力』が身につき、続けてれば上達しているという実感が湧いてきます。
会社員や学生で忙しいけど、地道に絵の練習を続けたいという人は、やってみてはどうでしょうか?
ちなみこれは『ボールペンデッサン』や『ペン画』とは少し異なります。
『ボールペン模写』はあくまで『短い時間の中で集中して描く』という目的のために行うものなので、注意してほしい。