「絵は練習すれば上手くなる」は本当か?確認のために【上達比較】してみる

藤依しの
藤依しの

『藤依しの』です。
「継続は力なり」「努力は裏切らない」という言葉を盲信し、絵を練習し続けて半年が過ぎました。

とはいえ、まだまだ結果の出ていない身。いくら練習の大切さをわかっていても、「絵は才能」「努力は裏切る」なんて言葉を完全に否定することはできないわけで
「だったらここらでその言葉、ぶった切ってやろうじゃねぇか!」と思い立ったのがこの記事でございます。

ななしちゃん
ななしちゃん

訳 : 半年間の成果を確認するため、上達比較するよ。

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半年間、何をしてきたか

練習と言っても色々あるわけで、まずはこの半年、何をしてきたのか整理します。
実際にやってたことがこちら。

  • ボールペン模写(毎日)
  • やさしい人物画(合計100ページくらい)
  • カラーイラスト(だいたい週に一枚)
  • デッサン(たまに)

作品を作るより、基礎を固めることを重視しました。
ちなみに練習時間は、
仕事に行く前と帰ってきた後で、平日は1日1時間半くらい。
土日は2日で15時間くらいじゃないかと。

本当に毎日練習してたのかよ?って思う人は、
Twitter見てもらえればわかりますのでどうぞ ⇛ Sh*No(@fujii_shino)

ななしちゃん
ななしちゃん

宣伝おつ。
イラスト週一枚ってことは大体20枚と少しですかね。

藤依しの
藤依しの

働きながらにしては、そこそこ描いてると思います。
とはいえ、あくまで色塗り練習なので基本的には小さい絵ばかりですが。

半年前に描いたのと同じ絵を描いてみる

上達比較は超簡単です。半年前に描いたイラストと似たような絵を描くだけ。
半年前(2018/09)のイラストがこちら。
謎のブランコに乗って本読んでるよくわからん奴。

ブランコで本を読む子
2018年9月のイラスト
ななしちゃん
ななしちゃん

これブランコ繋いでる植物、重さで切れそう。

藤依しの
藤依しの

そして現在(2019/03)描いたのがこれだ!

ブランコで遊ぶ子
2019年3月のイラスト
ななしちゃん
ななしちゃん

あの、構図からキャラまで何一つ似てないんですが…

藤依しの
藤依しの

ブランコは一致してるからセーフ。
実は読んでた本(っぽいもの)は、後ろの切り株のところに置いてあるんですよ!

ななしちゃん
ななしちゃん

そういうのはストーリー性あって面白いですね。
描かれてるのが別人じゃなければの話ですが。

藤依しの
藤依しの

きっと髪が伸びただけで同一人物だよ。

具体的に何が変わったか

完成したイラストだけ比較してもよくわからないと思うんで、『描き方』に絞って何が変わったか考えてみます。

見る資料が増えた

プロのイラストレーターは、一枚の絵に対して何十枚もの資料を集めるらしい。

僕の場合、何十枚ってほどではないですが
これを描くのにも、ポーズ・服・髪型・アクセサリ・背景のために、写真やイラストを参考にしてます。

もちろんそれには『模写できる力』が必要。
基礎が大切だというのは、多分そういうことなんじゃないかと思います。

アタリの描き方を理解した

アタリというと、棒人間をイメージすると思いますけど、正確にはただの棒人間じゃありません。
『各パーツの比率と、骨格を模した人形』です。

アタリの描き方を知ったことで、より自然なポーズが描きやすくなります。
資料のポーズを写すのも、一旦アタリに変換してから写せるので、今までより簡単になりました。

色の置き方が変わった

昔の絵は、明るさを『明度』中心に調整していたので、全体としてパッとしない印象になってます。
対して今は『彩度』も大きく動かすようにしました。

たとえば、影を描くときのカラーパレットの動かし方はこうなります。

パレットカーソルの動き
※図のカラーパレットは『メディバンペイント』のものです

これが正しいとかではなく、
単に『たまたま見つけた上手い絵がそうしてただけ』です。でも上手くいって良かった。

色塗りにあたって『明度・彩度』をどう動かせば良いかって、あまり検索しても出てこないんですよね。
せいぜい「同じ色でも暗い部分は、色相を変えたほうが良い」程度の情報だけです。(僕の検索のやり方が悪いだけかもしれませんが)

おそらく目指す絵柄によって変わるんでしょうけど、ここを体系化できれば絵の幅が広がる気がします。

線画の描き方が変わった

今まで、線画は色塗りのための補助線みたいなイメージでしかなかったんですけど、
メイキング動画を見ていく中で、色を塗りながら線画を整える描き方をする人を見つけました。

別な色で重ね塗りをしたり、質感のためによりシャープな線に変えたりと…
そういう描き方もあるんだって知って、線を描き直すことに迷いがなくなりました。

最初に完璧な線を描かなくても良いし、描きながら何度も直して良いとわかると、前より気楽に描けるような気がしますね。

「練習すれば上手くなる」…と言えるほど単純ではない

以上を踏まえて、もう一度ご覧いただきたい。

藤依しの
藤依しの

主観ですけど、改めて見るとびっくりするほど上手くなってる気がしますね。
半年でこれならかなり良い方じゃないでしょうか?

ななしちゃん
ななしちゃん

イラスト全体から出る『空気感』が全然違いますね。
毎日練習した成果でしょうか?
やはり練習は嘘つかないということですね。

藤依しの
藤依しの

ところが現実はそう単純ではない!

ななしちゃん
ななしちゃん

!?

藤依しの
藤依しの

実は今回に限っては、『練習の成果』とは言い切れないところがあります。
なんでそう思うかと言うと、上達比較として最初に描いたのがこれだったから。

ブランコで遊ぶ子
ななしちゃん
ななしちゃん

なんだろうこの『可愛いけどパッとしない感』

藤依しの
藤依しの

これじゃ微妙だと思って、2回目の挑戦。しかしそれも微妙だったのです。
「どうやらこれは、本気で描かなきゃダメらしいぞ」と徹底的に資料を見つめなおし、費やす時間を倍以上に増やし、20時間ほどかけてやっと完成したのがさっきの一枚です。

それがわずか数週間の出来事ですから、おそらく今までの練習どうのこうのじゃないと思うんですね。
もちろん練習は大切。でも練習で育つのは、あくまで基礎画力だけです。
今回の比較はその先の「絵に対する情熱」つまり「一枚の絵にどれだけのリソースを費やすか?」みたいなものが影響してたんじゃないかと思う。

ななしちゃん
ななしちゃん

プロでも精神状態やモチベーション、かけた時間でクオリティが全然違うなんてことありますからねぇ。

藤依しの
藤依しの

本当は、自分の上達比較を取り上げて「練習すれば上手くなる!」と言えるのが良いんでしょうけど、
それほど単純ではないのが悩ましいところですね。

「半年練習しているのに、いまいち変わった感じがしない…」という人は、数十時間かけてゆっくり絵を描いてみれば何か変わるかもしれません。

というわけで、「練習すれば絵は上手くなる?」の答えとしては
「練習すれば画力は上がるが、それだけで上手い絵が描けるとは言えない」でした!